34話 ページ36
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ゆっくりと上下するリズムにウトウトと眠くなってくる。
此奴の背中、暖かい。
「 今日家にお母さんいんの? 」
『 よるまで、かえってこない、』
意識が朦朧とする中で何とか声を出す。
いつもなら煩いはずの声がすごく落ち着いて聞こえる。
私を支えてくれる腕が逞しくて安心しちゃう。
「 僕のベット貸してあげる。特別に看病してやるよ 」
『 へへ、ありがとぉ 』
優しくされると胸がキュってなって苦しくなる。
でも、冷たくされるともっと苦しくなる。
熱のせいかな。
「 早く治せよ。じゃないと週末台無しじゃん 」
耳が赤く染っていた。
照れてるのかな、案外可愛い所あんじゃんね。
ちょっかい掛けたくなって耳をちょんっと触ってみる。
「 っ!…そういうのやめろよ 」
『 へへ、だってなんか可愛いんだもん 』
動揺しているのか んんー と唸り散らかす。
昔はもっと素直だったのにね。
いつの間にかツンツンするようになっちゃってさ。
でも、昔から変わらず優しくてすき。
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さざんか(プロフ) - 私の予想の斜め上をいきました…笑まさか信号機組とは!!今作品も素敵です…!! (2020年3月28日 2時) (レス) id: dfb928314c (このIDを非表示/違反報告)
おお - これ以上よんだら尊すぎて死ぬ (2020年3月27日 21時) (レス) id: 6b04e95e5a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ☆(プロフ) - やばぁぁぁぁぁぁぁい!!!るぅとくんが身体弱い設定!ありがとうございます!待ってました!(何様)頑張ってください! (2020年3月27日 19時) (レス) id: c11488bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白兎 | 作成日時:2020年3月27日 19時