推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

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メイクは禁止の学校だったけど、バレないようにって毎日マスクして隠してたんだっけ。

マスク取ったら口真っ赤でよく怒られてた気がする。


「 まーた男といる。ぼくの前に彼氏いたの？ 」

『 いないよぉ、この頃なんて特にころんくんの事しか頭に無かったから他の男なんて考えてる暇なかったもん 』

そう言えば嬉しそうに ほんと？って首を傾げる。
可愛いって分かっててやってる？

そういう所ほんとに狡い。

「 羨ましいなぁ。僕の知らないAを知ってるんでしょ？そんなの、狡い 」

そんな事ないけどな。
全部さらけ出して見せれるところは全て見せてるはずなんだけど……。

まだ物足りなかった？？


『 わたしも、もっところんくんのこと知りたいよ 』

もっと、男らしい部分とか
可愛こぶってすぐ隠すから、雄な部分とか
すこしだけ、興味あるんだよ。

私が上目遣いすると上下する喉とか
我慢するように目線を外す瞳とか


「 もうじゅうぶん知り尽くしてるよ 」

そう言って彼の手元の携帯が私に向けられる。

パシャって撮られた顔は見事なあほ面で穴があったら入りたい程である。


「 ぼくのフォルダ、またAで埋まっちゃうね 」

『 ひとりじゃ寂しいから隣にいて』

彼の手元から強引に携帯を奪い取って パシャっと撮る。

淡いピンク色のフィルターに映った私達は
素で笑っていて、幸せそうに見えた。


あの頃より、きっと何倍も幸せだ。



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リクエストありがとうございます！！

【 アルバムを見る、自撮りを撮る 】

でした。

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