推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

155推しくん ページ5

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土曜の深夜

いつもならぐっすり寝てる時間にイヤホンを片耳にはめてスマホをポチポチといじる。


隣の彼は出番の為にぐっすりと睡眠中


昨日から始まった長時間リレー放送

恒例化してきてるけどまだ長時間には慣れないみたいで、こうやってこまめに睡眠を取るようにしているらしい


30分前には起こしてって言われてるけど寝起きは特にマイペースな彼だから余裕を持って起こしてあげようって頑張って徹夜してます。


私の手をぎゅっと握って眠る彼はやっぱり子供みたいで、でもいつも私より大人でなんだか悔しい


『 おーい、もうすぐ出番だーよ 』


肩を揺すれば嫌そうに顔を顰めて布団に潜る。

こうなるって分かってたから早めに起こしておいてよかった。


『 ねーえ、起きてってばあ 』


「 んぅ、も、ちょっとぉ、」


多分これはギリギリに動き出すパターンですね。

ぎゅーって抱き締められて 口をもごもご動かす
ほんと赤ちゃんみたいで思わず頬をツンツンとつつく


「 んーん、ちゅーは？ 」


腕をぐいっと引っぱられぐるっと目の前の景色が変わったと思えば、私の上に彼がいた。

寝起き特有の不機嫌オーラが漂っていて、なんだか少し大人っぽくてずるい


「 Aからのちゅーないとぼく起きれない 」


全くそんなことは無いのに拒否すると拗ねそうだし
そろそろ出番な関係もあって大人しく応じることにする。


滅茶恥ずかしいんだけどさ…。



「 んっ、んん〜！！Aちゃんすき〜 」


『 っうぐぅ、苦しいってぇ、』


ぼく頑張る〜って頭を撫でられておでこに口付けを落としていった。


これから数時間は自室に籠る事になるんだろうけど
私は睡魔に負けずに頑張って聞きます…。



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