102日目 昔の呼び名 ページ5
私とリーマスはシリウスの突然の発言に驚きを隠せなかった。
「シリウス、いきなり何を言い出すんだよ」
『…シリウス、私達に踊らせといて自分はサボるつもりですね』
「うっ！そ、そんなことねーよ〜？」
不自然に目をそらす所を見ると図星のようだ。
「はぁ…そこまでして踊りたくないのかい？」
「あのな〜、マリッサは初めてだから踊るだろうし、そうとなればどうせリーマスが相手になるだろ？そしたら流れ的に俺は生徒と踊らなきゃなんねー」
『踊ればいいじゃないですか。あんなに相手がいるんですから』
あんなに女子がいるのだから、1人くらい相手してあげればいいのに。
「俺は生徒と踊る気は毛頭ねーの。どうしてもっていうならマリッサが俺とペア組んでくれよ」
「それは僕が許さないかな」
「ほらな。こうなるだろ？でも、踊らなきゃあのババァに怒られるだろ？」
ババァって…マグゴナガル先生に聞かれたら絶対ダメでしょうが。
私は呆れながら彼の話を聞いていた。
「そこでだ！俺がお前らにダンスを教えることで俺はマリッサとペアを組んでるように見え、お前らは本番で恥をかかずに済む。どうよ？」
そう話す彼の顔は悪巧みをする子供のようだった。
だが、確かに彼の話は悪くない。現に初めて踊る私にとっては有難いことだ。
リーマスの意見を聞こうと彼の方を見ると何やら考え事をしていた。
『リーマス？どうしましたか？』
「…マリッサはペアが決まり、僕は彼女とペアを組め、そして君は踊らずに済む。そういうことだね？パッドフット」
「！あぁ…悪い話じゃねーだろ？ムーニー」
「…ふふっ。まったく君ってやつは。そういうとこは昔から変わってないね」
「そういうお前も変わらず付き合ってくれるじゃねーか」
「まぁね」
リーマスとシリウスはお互いを違う名で呼んでいた。
“パッドフット”は前にリーマスが呼んでいたのを聞いたことがあった。
だが、それがなんなのかは知らない。
『“パッドフット”…“ムーニー”…？』
そう私が呟くと、彼らはお互いを見ながら無邪気に笑った。
「それはね、僕達の秘密の呼び名なんだ」
「俺達“忍び”だけが知ってるあだ名みてーなもんだな」
『そうなんですか…大切な名前なんですね』
「…うん。大切な名前だよ」
「そうだな…よし！そうと決まったら早速練習始めよーぜ！」
彼らをまた知れたとともに、私のダンス練習は始まった。
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鈴之宮(プロフ) - ワラビ〜♪さん» お久しぶりです！大人気のオシャレなシーンなんて初めて言われました！有難いお言葉です！思う通りに書けるか分かりませんが、頑張って書いてみようと思います！ (2018年12月26日 19時) (
レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビ〜♪(プロフ) - ダンスパーティーの夜のように…(￣▽￣) (2018年12月26日 19時) (レス) id: 5ab99da455 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビ〜♪(プロフ) - 図々しくなりますが要望を…大人気のあるオシャレなシーン、お願いします！ (2018年12月26日 18時) (レス) id: 5ab99da455 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビ〜♪(プロフ) - お久しぶりですが、最近のお話のリーマスとシリウスの可愛化に妄想でキュンとしているワラビーです笑 (2018年12月26日 18時) (レス) id: 5ab99da455 (このIDを非表示/違反報告)
鈴之宮(プロフ) - 鏡花さん» ありがとうございます！中々最近こちらの方の更新が怠っているので、そろそろ完結に向けて書いていこうと思います！ (2018年9月11日 21時) (レス) id: d027c58287 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴之宮 | 作成日時：2017年8月4日 13時
