77話 ページ39
Aside
谷崎君の叫びと共に、窓の外からヘリコプターの飛んで来る大きな音が聞こえた
皆が窓の外へ駆け寄る中、私は呑気に椅子に座って書類整理をしていた。だって、あの人に会いたくないもん
太「先手をとられたね」
太宰さんが困ったようにそう言った数十秒後、三人の外人らしき男女が探偵社の扉を勢い良く開けた
乱暴に開くものだから、扉の近くにいた私はひどく驚いて、折角纏めた書類を落としてしまった
いや、もっと静かに開けろよ!ビックリしちゃったじゃん!
何で来るんだよという恨みを込めて外人らを睨み付けていると、社長が奴等を社長室へ案内した
あー、ヤダヤダ!
後で媚を売りに行かねば……と思いつつ、落とした書類を拾っていると、私以外の手が書類へ伸びた
ル「大丈夫か?A」
わーお、ビックリした...
折「ありがと」
と言い、渡された書類を受けとる
ル「いや、Aが困ってたから」
ル「アイツらってAの敵?」
折「?嗚呼うん、そうだよ」
へっざまぁみろ!ルツにロックオンされてやんの!
アイツらは社長に呼ばれ、は社長室へ向かった
ル「...何かアイツやだ。俺、ちょっと見て来る」
折(え?いやいや流石に邪魔しちゃ駄目では?このままでも平気だよ?)
ル(...Aも来て...)
折「ちょちょ、ちょっと待って!!話し聞いてた!?」
私の言葉など無視して、ルツは社長室の扉をまたも乱暴に開いた
「さて…会えてとてもとても嬉しいよ。プレジデント・フクナ……フクダ……」
福「福沢」
社長の名前が思い出せなかったのか。かの有名な福沢諭吉だぞ。失礼な奴め!
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作者名:クラスペディア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時:2019年4月14日 22時