検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:38,577 hit

63話 ページ25

Aside





太「前から疑問だったのだけどその恥ずかしい帽子どこで購うの?」




ぷっと嘲笑しながら帽子の事に触れる太宰さんの態度に慣れているのか呆れているのか、中也さんは苛立ちを表出さない




バカボンド
中「けっ言ってろよ放浪者。いい年こいてまだ自 殺がどうとか云ってんだろ、どうせ」




太「うん」




中「否定する気配くらい見せろよ……」




即答ww



うぅん…なんか時々太宰さんがチラチラ此方を見てくるんだけど...何で?




中也さんは気分が良いのか、バッと音をたてて外套を翻し、気障に台詞を吐く



カッコイイ!



中「だが今や手前は悲しき虜囚。泣けるなァ太宰。

否、それを通り越して__少し怪しいぜ」





ニヤリと馬鹿にする様に笑ったかと思えば、目を鋭く光らせ、太宰さんの髪を強く掴み上げた




デッチ
中「丁稚の芥川は騙せても俺は騙せねぇ。何しろ俺は手前の″元相棒″だからな。………何をする積りだ」




僅かな灯りを灯すランプの光に怪しさが増してくるような静けさと疑心暗鬼で溢れたこの地下牢





よっ!双黒!!



太宰さんは、疑いをかけられているものの冷静というか屈託ないというか……。ひらひらと手錠のかけられた両手を見せびらかすように小さく手を振る





太「何って………見たままだよ。捕まって処刑待ち」



嘘だ〜


. .
中「あの太宰が不運と過怠で捕まる筈がねぇ」





太宰さんの言葉に耳を向ける気もなく……否、聞いても納得がいかないのだろう。あり得ないというでも言いたげな声で″捕まるはずがない″と述べる←それな





中「そんな愚図なら、俺がとっくに殺してる」



だよね




腕を組んで、威圧を込めて言った彼の一言で、身体中に寒気が走った。まるで身体中の時が止まったのではないかと疑う程、指先さえも動かすことができなかった






これが、″殺気″___






凄いな...

作者の部屋♪→←62話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:文スト , トリップ ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クラスペディア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1  
作成日時:2019年4月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。