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光の部屋に戻ると、ベッドサイドで他愛もない話している大ちゃんと、それに適当に相槌を打って今にも寝そうな光がいた。
とりあえず落ち着いている光にほっとして、側に近寄る。
「さっきは、いきなりやってごめんな」
俺に気づいて急に黙ってそっぽを向く光にそう謝ると「ん…」と少しいじけた様子で頷いた。
「今どこか、しんどい所ある？」
「ん……ない」
「ほんとに？怠いとかない？」
「……ないってば！」
問診を始めたことに気づいたのか、無いと言い張る光。
それを見ていた大ちゃんはゆっくりと話し始める。
「光ね、今結構熱あるんだよ？それは分かる？」
「…ん」
「これ以上、熱が上がると光も辛いでしょ？俺らは光に辛い思いさせたくないんだ」
目を合わせて真剣に話す大ちゃんに光もどんどん口数が少なくなっていく。
「んっ…ほんとはっ…っ…しんどいっ…っ…」
しばらく話し続けていると、ポロポロと涙を流しながらも正直に話してくれた。
「他に痛いとこはあるかな」
「……ちょっとだけっ……おなかっ…っ…いたいっ…」
ようやく話してくれた光の気持ちが変わらないように、ペースはゆっくりだが必要なことを聞いていった。
「そっか〜、お腹痛かったかぁ」
と言いながら布団の中に手を入れる。
「いやっ…」
「大丈夫。なでなでしてくれるって」
敏感に反応する光に、大ちゃんが優しい言葉でフォローする。
その言葉に安心したのか、光の体から力が抜けたのがわかった。
そのまま、服の下に手を入れてお腹をさすった後、「どの辺が痛いかな〜」とさり気なく触診を始める。
お腹のあちこちを軽くおさえながら診ていると、俺の手を弱々しく掴んだ光。
「…っ…だめっ…んっ…」
「ごめん、ごめん。どっか痛いとこあった？」
と聞くと「ぜんぶ…」と小さな声で答えた。
「全体的に痛いってこと？」と確認すると、首を縦に振った。
特に強く痛む場所がないことに少し安心した。
布団から手を抜くと、「お水飲もっか」と言って光の背中に手を添えながら身体を起こす。
ベッドに腰掛けた光に、大ちゃんはペットボトルの蓋を開けて水を渡すと、ベッドに上がって光の後ろに座った。
「もたれていいよ」
そう声をかけて、背中を支えるように自分の脚の間に座らせた大ちゃん。
水を飲み終わった光に「お口の中みせて？」と言うと、嫌々ながらも口を開けてくれた。
大ちゃんに光の頭を支えてもらいながら口の中をライトで照らしながら診ていく。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
