2ー1…さいけつ ページ6
休日の昼下がり、皆がリビングにいる中、１人自室にこもり、机の上に置いた紙を見て頭を悩ませていた。
“コンコンコン”
不意に聞こえたノック音で思考が途切れる。「いないのー？」と呼びかける声を聞き、返事をしていなかった事に気付き、慌てて返事をする。
「返事しろよ〜」と言いながら部屋の扉を開けた光に「ごめん」と椅子を回転させて後ろを向き、一言返す。
「で？何の用？」
「ん？宏太何してんのかなーって」
部屋に入ってきた光はそのまま俺のベッドに向かっていき腰掛ける。
「あぁ…大ちゃんの検査項目見てたんだよ」
「あ〜、健康診断のやつ？」
と、その項目が書かれた紙を光に渡す。
「この中で問題と言えば…血液検査か」
「そうなんだよー…」
と、思わず頭を抱える。去年までは別のかかりつけ医が健康診断を担当していたが、訳あって今年から俺が大ちゃんを担当する。
ということは、俺が大ちゃんの採血をしなければならない…
「んー、どうしよう…ただでさえ苦手な病院で採血までする自信ないわ…」
採血は基本看護師がするが、事情があり、大ちゃんの採血は担当医がすることになっていた。
「じゃあ、家でやっちゃえば？」
そんな俺を見て、光が突拍子もないことを言い放つ。
「え？…家で…あっ、なるほど…！」
確かに病院でやるよりかは、家でやった方が双方とも負担が少ない。
そうと決まれば、行動に移すのは早い。光に協力してもらうように頼む。
「頼まれなくてもやるって笑 必要なもん用意しとくから」
「ありがと。よろしくな〜」
光が部屋から出て行った後、俺は大ちゃんのいるリビングに向かう。
リビングに行くと、大ちゃんはソファに座ってテレビを見てリラックスモード。俺もその隣に腰掛ける。
「あ、宏太。やっと出てきたー」
「ごめん、やることあったんだよ〜」
と嬉しそうに話す大ちゃんに、いつものトーンで答えた。
「あのさ、俺の話聞いてくれる？」
さっそく、さっき決めた話をきりだした。
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TT(プロフ) - ♪尾曲がりニャンコ♪さん» ご意見ありがとうございます。応援、励みになります♪ (2017年3月4日 10時) (
レス) id: a5409a49a2 (このIDを非表示/違反報告)
♪尾曲がりニャンコ♪(プロフ) - 作者さんが分かりやすく書いてくれてるので、今のままで大丈夫だと思います！更新ファイトです！ (2017年3月3日 11時) (レス) id: 79d67a7ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：TT | 作成日時：2017年2月25日 0時
