辛いに一本線＿5 ページ5
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慧「……ありがとうございました………」
今、病室には俺と先生と涼介の三人。
大貴と侑李には外で待っていてもらっている。
涼介の苦しんでいる姿や処置を受けているところを俺も見せたくはなかったし、涼介も見られたくないだろうから。
それにしても………かなり動揺しちゃったよ。
「涼介、どうしてこんなことしたんだ…？」
涼「………」
俺の代わりに先生が聞く。少し怖い口調で。
そっぽを向いて反抗的な態度を崩さない涼介に、先生は怒っているよう。
俺もこんなだけど、気持ちは先生とほぼ同じ。
……自分でしたんでしょ……？苦しくなるって、分かってて……
「………答えたくないならいい。でもまた同じようなことをするなら、次は体を抑制することも考える」
涼「………ぅるさぃ………放っといてよ…！」
人が怒るときって、カチン、とか……ブチッ、とか、頭の中で鳴ったりするけれど。
悲しみが怒りに変わる時は、静かなんだ。
慧「……涼介」
涼「っ……」
慧「うるさいじゃないでしょ。先生に謝りなさい」
「山田………」
腹から捻り出した声は普段より低く、涼介の動きは止まり、先生は目を皿のようにしている。
慧「どれだけの人が涼ちゃんのことを心配して早く元気になってほしいと思っているか、分かる…？
先生も看護士さんも涼ちゃんが苦しいときに助けてくれるでしょ……？」
うちの父親が堅い人だったこともあって、俺は“怒”の感情を好まない。
沸点は山頂辺りだと自負しているんだよ？
………こうして。
したくないお説教じみた真似も慣れていないせいか涙が溢れそうになるくらい。
慧「……大ちゃんも侑ちゃんも、慧くんも……びっくりしたよ……どうしてか分かるよね…？
みんな、涼ちゃんのことが大好きだからだよ」
涼「…っ、……、……」
慧「涼ちゃん………お願いだから、自分を嫌いにならないで」
………もっと大切にしてあげて……
上手く行かないことがあって、悔しく思うなら……そこで諦めるのではなく、一旦休憩してからもう一度挑戦してみよう？
涼介の頑張りが報われないなんてことは絶対に無い。
親子、二人三脚でも………家族、四人五脚でも。
必ず何処かに辿り着けるから。
慧「………涼ちゃんのこと、よろしくお願いします」
「あぁ。
…………山田、お前やっぱ父親なんだな」
慧「へ…？………なーによ、今さら」
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夢莉(プロフ) - ももさん» リクエストありがとうございます。順番に書かせていただくため、お時間いただきますがご了承くださいm(__)m (2021年6月28日 20時) (
レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ここさん» わぁ、楽しみにしてくださっているなんて……！ありがとうございます！頑張ります…！！ (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ピースさん» 何かを誤解…考えます！他のお話と融合するかもしれませんがご了承くださいm(__)m (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» そこ気になっていただいてありがとうございます(^^)お時間いただきますが、お待ちいただけると幸いです…！ (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 知念くんの保育園のお迎えに山田くんが行く予定でその途中に山田くんが体調を崩すみたいな話が読みたいです！難しいと思いますが、お願いします。頑張ってください、応援しています！ (2021年6月27日 20時) (レス) id: 2a431b76ce (このIDを非表示/違反報告)
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