【青葉城西】狂った頭にメスを入れましょう【悪女主】

３９話 ページ42

私の声が体育館に響く




…私の声は通りやすいから、こういう事に役立つ





それに今ギャラリーの女の子達もいないしね




岩「どうした」





滅多に練習を中断しない私を心配する部員達



そんな部員達に返事をすることなく暗い表情を作り出す私




『……もうやめようよ…春川さん…』




弱々しい声は若干震わせる




まるでもうツラくて耐えられないっとでも言うように






美「…何言ってるんですかぁ、せぇんぱい？」




あぁ、あなたは私を完全に下に見てるからまだまだ余裕みたいだね




でもちょっと焦ってるかな




これ以上は許さないって目が言ってる





『…疲れちゃったよ。私』



静かな声で



それでいて無理矢理感情を抑えたように




美「……ちょっと意味がわからないですぅ」



ざわざわしてる部員達を見てやばいと思ったみたい




それでも足掻くつもりなの？





『ねえ、春川さん…なんで私を叩くのッ？』



ここで涙目になる



ギャンギャン泣くよりこっちの方が本当は良かったりするの




まず私の性格的にそういう泣き方はダメなんだ



不自然に思われちゃうでしょ?




「え…」
「叩く…」
「暴力とか…」




ふふふ



だから暴力はダメって言ったでしょ?



…私みたいなのに利用されちゃうよ？




美「叩く？なんのことですかぁ？」



睨む春川さん



こんな時に睨んでもいいの？


『ヒッ』



皆に聞こえるくらいの声で怯える



美「…何その目ッ……美子はそんなこと知りまs「…ねえ」なんですか？徹先輩！」



何その変わり様…普通に引くわ…



及「ちょっと春川ちゃんは黙っててくれる」



あらあら、及川怒ってるね


美「え…」



呆然とする春川さん



お姫様にはキツいかな？



及「叩かれたって本当？」



優しく問う及川…



……うわ、気持ち悪ッ



『う、うん…本当「嘘よッ！」…』



言い出しにくい様なかんじで



ちょっと春川さんを意識して




遮られて驚き、怯えるのも忘れずに



美「美子がそんなことッ！「黙ってて」…………証拠は…」



及川に怒られて少し冷静になったかな？



証拠か…



美「証拠はあるんですか！美子はやってないのに！」



しらを切るつもりかな




『し、証拠…？』





…あはは！






想定内♪









「証拠ならあるわ！」

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