【青葉城西】狂った頭にメスを入れましょう【悪女主】

２９話 ページ32

〜次の日〜



朝練も特に何もなく終わり休み時間になった。




あの後春川さんはずっと私を睨んでたけどあんまり怖く無かった




…春川さんってヒロインじゃなくてサイコパスだと思うんだよね〜






雅「A！どうかしたの？」




『え、なんで〜？』




雅か…良く見てるなー




雅「考え込んでたみたいだったから…アイツに何かされたの？」




ふふふ！…いいこと考えた♪






『…実は、まだ仕事してくれないんだ…






…其れに…暴力も振るわれてて…』




言いにくそうに言った私に案の定食い付いた雅。





雅「…は？






…Aに傷つかせるなんて…許さない！」




駆け出そうとする雅の手を咄嗟に掴む



『ちょっと待って！』





雅「止めないで！」





ここで雅が行っても傷つくのは雅の肩書きだけ




最近クラスメイトとの蟠りが消えて来た雅にとっては相当な痛手となる





『…調べてみたらね…皆に信じてもらうには…動画…とか…入るんだって…』




嘘は言ってないよ？



…これは裁判での事だけど





証拠は多いに越した事はないでしょう？






雅「それならあたしが撮るよ！」




ここで撮ってほしいって言ったらきっと不信感を持つ




それが雅じゃなくても





雅は完璧じゃない。皆の前で命令されたなんて言われたら大変でしょ？




『…いや、いいの…私…もうちょっと…春川さんを...信じてみたい…』



自主的にやってもらうのが一番なの




雅「そう…」



あ〜暗い！私暗いの嫌いなんだよね



『…それより雅！昨日のテレビ見た？』



ワザと無理したように笑う



こっちの方が同情を買える



雅「え…あ、うん、見たよ〜！面白かったね！」



悲しそうに笑う雅




『だね！』




そうそれだよ！貴女はずっと私に騙されていて？

３０話→←２８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す