【青葉城西】狂った頭にメスを入れましょう【悪女主】

２８話 ページ31

あ、春川さん帰ってきた


顔赤いけど、恥ずかしい感じじゃなくて怒ってる感じだね




美「先輩、ちょぉといいですかぁ？」




怒りで震えてるよ？



気付かないふりはしてあげるけど






『何？どうした？』



春川さんは私の手を強く掴んだ



痛いよ〜



美「来てくださぁい」




また強く引っ張られて来たのは…体育館裏？







バンッ




勢いよく突き放されて壁に衝突した



『いッ』



肩打った〜…



痛いわ〜…肩も痛いけど手首も痛い…



え…きっちり赤い痕付いてるんだけど





どんだけ力強いの…




美「あんた何したのよッ！」





『え？』



主語がないぞ〜




美「徹先輩に何したのッ！」



は？及川？


『何言って…』



え、私がなんかしたと思ってるの？




美「徹先輩が美子に怒る訳無いじゃないッ！」



『そんな事…』




自業自得でしょ？




美「絶対あんたのせいよッ！」




『私のせいじゃ…！』




証拠だせ〜




絶対お前のせいだろうが〜





美「私の徹先輩に色仕掛けなんてッ！」



及川は春川さんの物じゃないよ




しかも色仕掛けとか…私が？及川に？…ナイナイ。




美「お前なんて徹先輩に相手にされないに決まってんだよッ！」



その言葉、そっくりそのまま返すわ



てか相手にされなくていいわ



『…』



美「チッ…お前何かが調子乗ってんじゃねえよ」




反論しなくなった私を見てちょっと冷静になったみたい





美「あんたは一生雑用やっとけばいいのよ」




…今も別に雑用はやってないけど…




美「バレー部は美子のお城なのよ！お姫様と美子は皆に好かれるべきでしょ？」




自意識過剰なヒロインさんだね




『…』





美「分かった？」





『…うん、分かった』





美「あっそ」




馬鹿だね



私みたいなのの言葉を素直に聞いちゃって





ふふふ！楽しい♪

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