遠くの街としあわせと・・２(ＪＵＭＰxＪＵＭＰ) 街シリーズ(２)

＝９色・１０＝ ページ28

「たいへん・・？？」

「ああ。えっちの時、２人の相手すんのは
　お前の可愛い一粒種の侑李ちゃんだぞ。」



＿＿＿えっち・・。あいて・・？？＿＿＿＿＿




「あっっ。」っておれ言ってから

かーって顔赤くなっちゃう。

「も、もぅぅ〜〜、ふ、ふたりとも
　何言ってんのっ。もう、はれんちだっ。」



涼介は、ため息つきながら

「だって、そーだろ？
　なんだよ、えろい顔して雄也の事
　見てるくせに、ウブいな、慧はっ。」


「え、えろぃ・・顔してないもんっ。
　ひどい、涼介っ。もぅぅー。
　光、涼介がいじめるぅー。」



光はゲラゲラ笑って

「いじめんなよー、涼介っ。
　まぁーでもな・・まだ７歳児だけどな。」


「そうだよっ、涼介っ。
　気が早いよ。まったく、涼介ははれんちだっ。」


おれはぷんぷんしながら

席を立って「さてと・・。」って言うと



クスクスと涼介が

「どーした？
　雄也に慰めてもらいに行くのか？」


「ちーがーうっ。
　ケーキ取りに、キッチンに行くのっ。」



「「ケーキかぁ。いいねぇー。」」


「素敵なケーキ買ってきたのっ。
　みんなでお祝いしょう！！」

「「お―――――。」」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



おれは、キッチンで冷蔵庫に入ってる

９色のレインボーカラーの箱をそぉっと取って

丁寧に箱からケーキ出して

慎重に、慎重に、みんなが居るバルコニーへ

持って行く。



そっと運んでるおれを見た宏太さんが

「皆、真ん中のテーブルに注目っ！」

って声を掛けて


おれはそっと、ケーキをテーブルに置いて

テーブルの周りに集まったみんなに


「はいっ！デコレーションケーキ。
　９粒の苺がのった、ケーキっ。
　素敵でしょ？！」




ぱぱ組、まま組のみんなが口々に、

『いいねぇ〜。』とか、

『９粒の苺が素敵だ〜。』とか

言って盛り上がってると・・。




キョトン顔のお子さま組の大ちゃんが

「なぁー、なぁー。
　だれか、たんじょーびなのか？！
　なぁー、なぁー。父ちゃんっ。」



裕翔さんは、優しく大ちゃんの頭をポンっとして

「ふふ、違うよ。実はさ、ちょっと早いけど
　・・もうすぐ俺達の記念日なんだよ、大貴。」


「きねんびぃ？？」



宏太さんが、大ちゃんの横にしゃがんで

「ああ、記念日。本当は、９月２４日なんだけど、
　９人集まれるのが今日しかなかったんだ。
　だから、少し早いけど。・・な、雄也。」

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