遠くの街としあわせと・・２(ＪＵＭＰxＪＵＭＰ) 街シリーズ(２)

＝えがお・１２＝ ページ13

『慧の・・ままの為にさ・・。』


「んーん。だって、侑李ね、
　ままのえがおー、だいすきなんだもんっ。」


『ふふ。そーか、ぱぱと一緒だな。
　俺も慧の笑顔を、大好きだっ。』


「ねー。いっしょだねっ、ぱぱ。」


『ああ、一緒だ。
　ありがとう、愛してるよ、侑李。』


「もー。てれるよぅ、ぱぱぁ。」


『ふふふ。
　・・じゃ、慧に代わって？』


「ん。まってね、ぱぱ。
　・・・はい、まま。ぱぱが代わってって。」



ままはニコニコして

「は――い。」って元気なお返事をして

いそいそってお電話出るの。



「もしもし、雄也さん？
　んふふ・・ん。おれも・・すきぃ。」


ままは、そう言って・・もじもじ。

可愛らしいお顔でお電話ちゅう。



「＿＿ん。わかったっ。ありがとぅ。
　雄也さん、また・・あとでね・・。」

ままは、さみしそうなお顔で

ケータイをぽちっと押して。



すっと、瞬きをしてから

えがおになって侑李に


「侑李、ぱぱがね・・
　ステッキ、侑李とままに、んふふ。
　プレゼントしてくれるってっ！！」



「ほんとぅっ？！」


「ぅん。それで仲良く
　けいちゃんごっこしなよ。って！」



侑李は、ばんざーいして

「わぁぁ〜〜いっ！
　やったぁー。うれしぃぃ。」



「ふふ。ままも、うれしー。」


「んじゃ、、まま。
　じゅんばんこに使おうねー。」

って、侑李、こうふんして

ふん。ふん。言ったら・・



ままが、にぃ〜〜こり笑って

「ふふ、侑李、ちがうんだよ。」


「ちがう？？」


「そうっ。
　雄也さんはねぇ、１人１つづつ
　プレゼントしてくれるって！！」


「え・・コンパクトも？」


「そう。」


「すてっきも・・？」


「そうっっ。」



侑李とままは、手を握り合って

ぴょんぴょん、２人で飛びはねて

侑李は、ふんふんっ。

「わぁぁ〜〜っ！！すごいっ。
　っすごぉぉ〜い！！ぱぱって。
　ぱぱって、ホントに王子さま
　みた〜〜いっっ。」



「ねぇ〜。
　本当に素敵な王子さまなのっ。んふふ。」


「あ〜〜。またぁ
　まま、おのろけする〜。」


「んふふ。おのろけしちゃったぁ。
　・・あ、それでね侑李。」


「なーに？」


「『そのアイバロンつーのは１つでいいのか？』
　って、雄也さんが、聞いてたけど・・。」


「うん、いーの。アイバロンはけいちゃんの
　あいぼーだから、ままのあいぼーでしょ。
　侑李にはー、さとちゃんいるからいいのっ。」

「いーの？侑李？」

「うん。」

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