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Aside
「太…輔…？」
「太…….ッ…？」
膝立ちしたまま、私の腕の中で寝息をたて始めた
太輔
寝ちゃったの？
元々、眠りは浅い方で…
疲労がたまると逆に眠れなくなっていた
そんな太輔が、こんな事があって
眠れなくなってしまうのは当たり前
ドラマの役も難しかったんだろうか
随分、痩せて背中に回した手が軽々届いてしまう
太輔…
私が貴方を忘れられなかったように
貴方も私を忘れられなかったの？
眠れず、食べれず…
この部屋で私を想っていたの？
.
.
私だって…
あんな事さえなかったら…ずっと貴方の側にいたかった
裕太と…あんな事が…
.
.
.
太輔…ソファに横になろ？
このままじゃ、身体休まらないよ
ゆっくり、そっと身体を傾けて、ソファへと
導く
あと、少し
そう思った時だった
太「嫌！！」
カッと目を見開いた太輔が、私の身体にしがみつく
太「やだッ！！」
太輔！？
太「行かないでッ！」
太「どこにも行かないで！！」
慌てふためき、声を荒げて叫び始めた太輔
太「行かないで！！」
見開いた瞳は異様な光を放ち、
宙を舞う腕は、私を探して動き回る
「太輔、落ち着いて！」
「落ち着いて、私はここにいるよ…」
太「やだ！！」
太「どこにも行かないでッ！！」
太「行かないで！！」
いつも、穏やかで優しかったのに
大人で、紳士的で取り乱すことなんてなかったのに
私のせい
太輔…
貴方をこんな風にしてしまったのは…私
全ては…私のせい
太「お願い….だから…」
太「どこにも…行かないで…」
起きているのか、眠っているのかわからないくらい
ぼんやりして焦点の合わない目に変わり
ただ、ただ
私にどこにも行かないで、と乞う言葉と
頬を伝う涙
泣かないで、太輔
太輔…泣かないで…
ごめんね、太輔
辛い思いをさせてごめんなさい
.
.
側にいるから…
私…貴方の側にいるから
だから….泣かないで
「ゆっくり休んで…太輔…」
「ね、何も考えず…」
ほら…
ゆっくりゆっくりその頭を撫でる
「休んで…」
「ね…」
ソファに横たわり、やっと、スヤスヤ眠り始めた
太輔の冷たい唇にそっと口づけをした
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トウコ(プロフ) - Sayakaさん» おはようございます！このシーンはパララブから頂きました^_^あの玉ちゃん…ぐふ、良かったです、笑二人に愛されるなんて至福(*ﾟ∀ﾟ*)ですよね、良かったらこの後もお付き合いくださいませ。 (2019年7月2日 8時) (
レス) id: c3904733f5 (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 玉森くんが酷い人だなって思っちゃいました(>_<)藤ヶ谷くん、主ちゃんと再会出来てよかったです！主ちゃん、玉森くんより藤ヶ谷くんの方が好きだと思うのでヨリ戻してほしいなって思ったりしてます。 (2019年7月2日 8時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - Sayakaさん» コメントありがとうございます！いつも温かいコメントが励みになってます^_^玉ちゃんの前から消えた訳は、もう間もなく分かる予定で…その後お話は"今"に戻ります。これからも良かったらお付き合いください。 (2019年6月28日 20時) (レス) id: c3904733f5 (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 玉森くんの前から消えたのも、どうしてなのか気になっちゃいます。どんどんと気になることが出て来ちゃいます(笑)福岡、よかったですね！生の玉ヶ谷見て想像も膨らみましたか？ (2019年6月28日 7時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 最初、藤ヶ谷くんから主ちゃんのこと奪うなんて玉森くんは酷いなって思いました。でもお話し読んでいくうちに、なるほどなって思いました。主ちゃんはまだ藤ヶ谷くんのこと好きだけど気持ちに蓋してるのかなって思ったり… (2019年6月28日 7時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年6月18日 21時
