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太輔side


彼女の店に通いつめて一ヶ月が過ぎた頃だった


「藤ヶ谷さん…」




珍しく彼女の方から声をかけられた



太「は、はいっ!」



ライブであんなにオラオラ感だして
みんなを煽ってるオトコとは思えない慌てぶりで
上ずった返事をした






「…ふ…」


久しぶりに見る彼女の笑顔
俺に向けられた笑顔だった




笑う時、頬を染めなら少し目を逸らす…
君の癖







「藤ヶ谷さん…」





太「はい?」





「…不思議な人です…」






太「え?」





店には、二人きり


レジにいたはずの店長さんは、いつの間にか
テラスの観葉植物を水を上げていた



もしかしたら、気を利かしたのかも知れない







「…私なんかのどこがいいんですか?」





太「え」







「…藤ヶ谷さんの周りには、綺麗な人が沢山いますよね…」







「…どうして…」







太「それは…」




「最初は、からかってるのかな、って思いました。
藤ヶ谷さんから見たら、私みたいな子逆に面白いのかも…って」






太「そんな訳な…」





「…そうですよね、藤ヶ谷さんがそんな人じゃない事は、この一ヶ月で嫌と言うほど分かりました」










「藤ヶ谷さんは…」





「見た目や肩書きとは違って…真面目で誠実な人」







「…でも、だからこそ」





「どうして、私なんだろう…って思うんです…」







「私のどこが…そんなに良かったですか?」







「…分からなくて…」







.







.







太「どこが…?」




「……はい、」




太「全部…、全部だよ…」




太「サラサラの短い髪も…薄化粧も…
華奢な身体も…君の容姿全部…」







太「あとは…」





「…あと?」






太「君の心も…」






「…?」






太「好きになった、それが理由…」




太「好きになるのに…理由なんてない…
気がついたら君のこと好きになってたから
君の全てが、好きで仕方ないんだ…」







「私なんて…なんの取り柄もない…」







太「俺にとっては唯一無二の存在だよ?」







太「代わりなんていないし…
君を諦めるなんてあり得ない…」





「…藤ヶ谷さん…」









太「君が好き…」






太「君だけを愛してる…」

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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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トウコ(プロフ) - Sayakaさん» おはようございます!このシーンはパララブから頂きました^_^あの玉ちゃん…ぐふ、良かったです、笑二人に愛されるなんて至福(*゚∀゚*)ですよね、良かったらこの後もお付き合いくださいませ。 (2019年7月2日 8時) (レス) id: c3904733f5 (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 玉森くんが酷い人だなって思っちゃいました(>_<)藤ヶ谷くん、主ちゃんと再会出来てよかったです!主ちゃん、玉森くんより藤ヶ谷くんの方が好きだと思うのでヨリ戻してほしいなって思ったりしてます。 (2019年7月2日 8時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)
トウコ(プロフ) - Sayakaさん» コメントありがとうございます!いつも温かいコメントが励みになってます^_^玉ちゃんの前から消えた訳は、もう間もなく分かる予定で…その後お話は"今"に戻ります。これからも良かったらお付き合いください。 (2019年6月28日 20時) (レス) id: c3904733f5 (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 玉森くんの前から消えたのも、どうしてなのか気になっちゃいます。どんどんと気になることが出て来ちゃいます(笑)福岡、よかったですね!生の玉ヶ谷見て想像も膨らみましたか? (2019年6月28日 7時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)
Sayaka(プロフ) - 最初、藤ヶ谷くんから主ちゃんのこと奪うなんて玉森くんは酷いなって思いました。でもお話し読んでいくうちに、なるほどなって思いました。主ちゃんはまだ藤ヶ谷くんのこと好きだけど気持ちに蓋してるのかなって思ったり… (2019年6月28日 7時) (レス) id: 650c79086d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トウコ | 作成日時:2019年6月18日 21時

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