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哀しいkiss 2 ページ19

愛してる


愛してるよ





裕「顔…あげて…」




キスあげるから





.






.







腕の中に逃げ込んだ君の腕をそっと掴んで
ゆっくり剥いでいく



身体が離れても
胸に落ちた頭はそのまま




濡れた髪が、さらり…頬を滑り落ちる



まるで
君の泣き顔を隠すように…







「…っ、く…」


堪えていた想いと吐息が…小さな唇から漏れ落ちる







君は…

いつになったらこの苦しみから解放されるんだろう

アイツを裏切った良心の呵責から許されるんだろう

いつになったら…俺だけを見てくれる?







「…ッ………ん、ッ…」





小さく震えてる肩



そして…
二人の間にこぼれ落ちた雫







真っ白なシーツに灰色の轍が広がる







「…ご……め………ッ」






ポタ




ポタ





言葉は紡げないのに
無垢な雫は、轍を広げていく







.






.








裕「泣いていいよ…」






それで、Aの心が軽くなるなら




Aの心の奥底に反吐のように溜まり、澱んだ
罪の意識が少しても吐き出せるのなら






泣けばいい








裕「泣いていい…」







一度は離した身体
腕を掴んだ手を伸ばして、細い身体を抱きしめた





アイツと別れてここに来て、益々細くなった身体


もう…半年も経つのに
君は…あの頃のように笑うことはない



いつも…哀しそうに微笑み
その瞳は…ガラス玉みたいに揺れてる







俺たちは…
いつになったらアイツの影から解放されるんだろう

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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月25日 18時

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