キス ページ9
裕「おかしくなんかないよ…」
裕「全然…おかしくない…」
「…でも、私は…」
裕「君は…Aちゃんは…恋をしただけ」
「恋？」
裕「俺に恋しちゃったんでしょ？」
「…え、」
裕「ねぇ、そうでしょ？」
歩みを止めて、彼女の肩を抱き寄せ、そして
向かい合った
裕「あの日…君は俺とキスをした…」
本当は、それ以上の事をしたけどね
裕「そして…俺を好きなった」
「…裕…君…」
裕「あの日は、大輔への良心の呵責から俺への気持ちを隠そうとしたけど…」
裕「ダメだった…」
裕「寝ても覚めても俺ばかり…
俺の事ばかり気になったんだろ？」
「……」
裕「Aちゃん…、いや、A？」
裕「俺をみて？」
「…え…」
裕「今なら…Aだけの俺だよ…」
「私だけの裕…君？」
裕「そう…アイドルじゃない、ただの男
玉森裕太…Aだけのただの男だよ？」
「裕君…」
真っ直ぐ俺を見つめた君
裕「キスしよ、あの日みたいに…」
もう、理性の箍なんて外しちゃいな
ここまで来たんだから…
二人きりになれたんだから…
「キス…」
裕「したいだろ？俺と…」
「裕君…」
裕「キスしたいなら…そう言いな…」
裕「そしたら…」
裕「Aだけの俺が…」
裕「お前にキスあげるよ…」
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年5月25日 18時
