哀しいkiss 27 ページ44
めちゃくちゃに愛したい、なんて言ってたのに
そんな事は出来なくて…
寧ろ、翻弄されたのは俺の方
今日のAは、いつもと違う
いつもと…全然…
裕「…ッ、あ…」
俺を呑み込んだAの身体は
容赦なく、ソレを締めつけ、扱いていく
溢れ出す蜜は、俺自身にねっとり絡みつき
その熱で自身を溶かしてしまいそう
キツくて…熱くて…満ち足りて
気持ち良くて…苦しくて…
Aをいっぱい満たしてやりたいのに
自分を制御するのが精一杯
裕「A…」
もっと奥まで、もっと深く…
そう思うのに、全然身体が動かない
「…裕、っ…」
「裕太ッ!」
紅潮し、満ちていくAの身体は、
本人の意思とは関係なく、益々俺の身体を煽り
翻弄していく
太輔が、何ひとつ特別な事をしなくても
ただ、普通に愛し合うだけでいい、幸せだと言ってたのが今なら、良くわかる
Aという存在が…
その身体…Aの愛され方そのものが…
他の誰よりも魅力的なんだ
裕「Aッ…」
裕「A!」
汗ばんだ身体で抱き合い、貪るようにその唇を
下から上から求め合って…
綺麗な鎖骨も、揺れる二つの膨らみも細い身体も
繋ぎあった指先も全部、全部愛し尽くして
俺たちは、頂点を目指す
「裕太ッ…くるし…」
「あ、ぁ………ッ、裕太、もう無理…ッ」
逃げようとする身体を、
ただ、1ミリの隙間もないくらいにきつく抱きしめて
俺の身体とひとつにする
はぁ、はぁと、半開きの唇から漏れる息は、
今にも途絶えてしまいそう
虚ろな目は、意識があるのかないのかわからない
「…裕太ッ!」
「裕太ッ、もう…む、り…ッ」
俺を呑み込んだソコが、
ぼわっ、と火がついたように熱くなり
チリチリと痙攣を始める
「裕…ッ、お願い……ッ」
「お願い…ッ」
裕「待って…あと、あと少しッ…」
もっと…
あと少し…
もっと…
「嫌ッ、もう…もう無理…ッ…」
もっと深くまで
もっと、強く
裕「Aッ!」
裕「A!!」
「…や、ッ……ッ」
「…ぁ、ぁ…ッ」
「裕…ッ!」
「……裕…ッ!!」
裕「一緒にいこ」
裕「一緒に!」
ひとつになろう
俺たちは…今日生まれ変わる
俺たちは、今日…この時から
本当の恋人同士になるんだ
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月25日 18時