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哀しいkiss 11 ページ28

俺の名前…呼んでくれたね



嬉しくて、幸せで目の奥が熱くなり、鼻がツンと
なる…







裕「A…」


咥えてたそのピンク色のグミから唇を離し
そして、
押し潰していたもう一つのグミからも指先を離して
身体を起こした






ベッドに沈んだAを上から見下ろす




上下に不規則に揺れる胸の膨らみと、肩は
うっすら汗が光り、ほのかに紅潮して凄く綺麗


微睡んだ視線は、ゆらゆら揺れて
泣きはらしたせいで、長い睫毛は涙で濡れて
半開きの唇は喘いだせいで、すっかり乾いてる




愛しい人は…確かにここにいて
俺に愛され、俺の名前を呼んでる







「…裕…?」




見上げたA






裕「ん?」




「…どう、したの?」







裕「?」


シーツの上から、伸びた君の指先







「涙…」






裕「え……」




綺麗な指先が、俺の頬を包み…そして、
人差し指が、目尻に触れた







「泣いてる…」





Aに触れられて、初めて感じた頬の冷たい水の感触







俺…



泣いてたの?







「…ど、して?」





「どうして泣くの?」







.







.






どうして、って

それは…






嬉しくて…








Aが俺の名前を呼んでくれたから嬉しくて…









裕「…ッ、…」









裕「……嬉し…くって…」






「…?……嬉しくて…?」








裕「Aが…名前を呼んでくれたから…」






「名前?」





裕「さっき…名前呼んでくれた…」




裕太、って…






「名前なんて…いつも…」






「いつも呼んでる…」








.








.







.








「呼んでるよね?」







.







.







裕「…」









「もしかして…」




「私…」






.






.







「裕太のことも傷つけてるの?」

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設定タグ:キスマイ , 玉森 , 藤ヶ谷   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月25日 18時

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