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選ぶべき行動 ページ15
意識をなくした彼女を抱き上げて
すぐ側にあるベンチに腰掛けた
シフォン生地のワンピースの裾が
ゆらゆら風に揺れて、白くて細い足が月明かりに
照らされてる
白のレースの靴下に、
淡いグレーの靴
こうしてると、小学校の頃のAちゃんを
抱き上げてるみたいだ
短くて、薄茶色の髪が、腕に触れる
サラサラ…サラサラ…くすぐるように
あどけない顔で眠る君を見ると
どうしようもない罪悪感に駆られる
普通の可愛い奥さんだったのに
俺の幼馴染の奥さんなのに
こんな風に乱暴に愛して良かったんだろうか
.
.
彼女を愛し、
彼女を満たして、イかせて
満足感と幸福感に満たされると思っていたのに
今、彼女を腕の中に抱きしめてる俺は
虚無感と後悔でいっぱいだ
これで良かったのか？
こんな事して良かったのか？
.
.
.
答えは簡単だ
.
.
腕の中で眠る愛しい人
その人の幸せを願う時
俺がやるべき事は
……ただ一つ
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年5月25日 18時
