Love Story &yuta (ページ10)

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戸惑いページ10

俊「…わかったよ…」

俊「俺も行くよ…」

裕「ほんと？」

俊「玉だけで行かせる訳にいかないだろ？
しかも、こんなトコで降ろされて…」

優しい宮田が、深い溜息をついて首を垂れた

裕「ありがと」

俊「だからって、いいって訳じゃないからな？
ただ、今日はついてくだけ…
二人の方が怪しまれないからだからな…
女なんて…絶対ダメだからな！」

宮田が、俺の事を心配してるのが痛いほどわかった
わかっていても…

この想いを止められるとは思えなかったけど
今はとにかく、彼女に逢いたかった

彼女に怪しまれずに逢うために…宮田が必要だった

宮田がいてくれれば、怪しまれずに逢えて
そして、昨日より沢山、話が出来ると思った
沢山、君を見れて…君の事を知れると思った

ごめん、宮田
約束は出来ない…そう思いながら…

裕「わかってるよ…そんなこと…」
って、俺は返事をした

そんな嘘、宮田に通用しないってわかってたけど

裕「わかってる…」

＊

宮田は、駐車場に着くといつもの宮田だった
いや、いつもの宮田になってくれた
全てをわかって…俺を許してくれた

俊「俺も、観葉植物欲しかったんだよねーー」

裕「ばーか、だから言ったろ？今は多肉植物！」

俊「でもさ、俺は観葉植物…」

裕「こっち！」

昨日、彼女がいた多肉植物のエリアに宮田をぐいぐい引っ張って行く

裕「こっちなの！」

裕「早くッ！！」

！？

前を見てなかった俺に何かが強くぶつかり、そして
何かが足元に落ちた

ガシャン！！

！？

「…ッ」

右肩に衝撃を感じてそっちを向くと
そこには、小さく蹲る彼女…Aちゃんがいた

床に散らばっ多肉植物と土

恐らく、
それらを庇ってついた右手を押さえた彼女

逢いたいと思っていた彼女の顔は、苦痛に歪んでた