人形 ページ35
好きだよ…Aちゃん
昨日再会したばかりだけど…大好き
好き…好き…大好き
誰にも渡したくないくらい
いや、本当は君は既に誰か…そう、大輔のものだけど…
そんなの許さない
俺のものになって…
俺だけのものになって…
ね、Aちゃん
.
.
願いを込めて目を閉じ…そして、ゆっくり身体を
屈めた
ソファに横たわる人形を跨ぎ、そして両手を
その身体の脇に着き、見下ろすオトコ
想像しただけで…ぞわぞわする
.
.
ゆっくり身体を傾け、
俺が一番最初に唇を押し当てのは…
白い包帯が巻かれた右手首
白くて細い手首
草花の手入れをしてるとは思えない綺麗な指
痛かったよね
痛かったね
ごめんね
こんな風に傷つけて…ごめん
癒してあげる
癒してあげるよ、俺の…キスで…
唇に白い包帯が、触れる
痛まないように…ゆっくり、優しく
唇を押し当てたまま、君を感じたくて目を閉じる
好きだよ、Aちゃん
大好き
Aちゃんは、俺のもの
次は…どこにしよ
俺のキスあげるトコ
一度身体を起こして、また上から見下ろす
んー
どうしよ
やっぱり…ここかな
鼻先でTシャツを避けて、そして…目の前に
白いキャミソール
呼吸に合わせて上下するお腹
可愛い
可愛すぎる
ここからも…俺の愛…注いじゃお
ツルツルのキャミソールに唇を、押し当て
軽く吸い上げてみる
甘い…Aちゃんの匂いがする
ちゅ
チュッ
ちゅ
キスが止まらない
君への想いが止まらない
もっと
君が欲しい
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作者名：トウコ
| 作成日時：2019年5月12日 16時
