帰さない ページ19
裕「大輔、今日遅いんでしょ?
じゃあさ、怪我させたお詫びに食事でも奢るよ?」
「…え、」
半ば強引に車に乗せられ、病院にまで連れてかれ
そして、今また…
明らかに、困惑してる
バックミラー越しに見える君は、平静を装えないくらい…動揺してる
大丈夫かな…泣き出さないかな
小学校の頃は、凄く明るくて泣き顔なんて
見たことなかった
間違った答えを発表しても
てへ…って首を傾げて笑うくらい
明るくて強くて…頼もしかった
そんな君が…今は、泣き出しそうだ
アイツに…悪いと思ってんの?
旦那様…に。
「裕君…」
「やっぱり…お願い…ここで下ろして…」
「店長さんにも、怪我大したことなかった、って
連絡したいし…だから…」
「お願い…ここで…」
バックミラー越しに俺を見つめる瞳が揺れてる
助けて…、って言うみたいに。
大輔…助けて、って言うみたいに。
.
.
.
裕「やだよ、」
俺は、言葉を何にも包まずに
そのまま彼女にぶつけた
裕「やーだ、」
「…え?」
裕「一緒にいたいんだもん、俺…
Aちゃんと」
裕「だから…」
裕「帰、さ、な、い」
笑
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月12日 16時