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二人の時間 ページ14
俺が、彼女を運んだのは
実家近くの小さな接骨院
俺が小さい時に通ってたままで
今はおじいちゃんになった先生が一人でやってる
幸い…午後いちの診察室は、人気もなく空っぽだった
そして
明朝、福岡のWSに出演する宮田は、夕方の飛行機に乗るためにタクシー帰って行った
色々言いたいのを我慢したすげー心配そうな顔して…後ろ髪を引かれながら。
診察室に二人
彼女の腕の上の氷袋に水滴が光る
裕「まだ、痛む?」
「……少し…だけ…」
そっと袋をずらすと、赤みと腫れは変わりない
でも、悪くもなってない
裕「捻挫かな…」
「…かも」
「だから…もう大丈夫だよ、裕君」
裕「大丈夫じゃないよ…」
こんな細い手首、華奢な身体に…怪我
ただ…逢いたかっただけなのに
裕「ごめん…」
小さな窓から差し込む日差しを背にした君
待合室の廊下の椅子に並んで座る君
裕「ほんとに、ごめん…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月12日 16時