媚薬 ページ31
ー何かお手伝い出来ることありますか?
意味深な言葉と含み笑い
ここは、芸能人殊更、ジャニーズ御用達の店
個室に関しては…会員制だ
先輩達の中には
彼女との密会場所…或いは…女の子との出会いの場
として使う人もいる
倒せば、ベッドなるソファに
中から出来る鍵
Aちゃんは気づかなかったし、
疑いも持ってなかったけど…ここはそう言う所
ー玉森さん?
思考を巡らせてた俺にウェーターが、声をかける
裕「ありがと…」
裕「とりあえず、今はいいかな…」
裕「あ、ドアは…開けないで…」
裕「もし…」
裕「大きな音とか…しても…」
ー承知しました
ゆっくり目を閉じて頭を下げたウェーター
まぁ、このドアかなりの防音だけどね
裕「じゃあ、よろしくね」
もう一度、そう言うと
彼は改めて頭を下げた
テーブルに並んだ料理と二つのドリンク
俺は車だから、ノンアルのビール
彼女は、怪我してるから…ノンアルのカシス
そうノンアルの"はず"のカシス
紅くテラテラ光るグラス
中の氷が、ゆらゆら揺れてる
二人の楽しい時間を作るドリンク
店に予約を入れた時、オーナーに特注した
ノンアルドリンク
彼女の思考と身体をリラックスさせる特注品
薬なんかじゃないさ
ほんの少しだけ
思考と身体の自由が失われるだけ…
理性という箍を外すだけ…
こんな事しちゃいけないのわかってるけど
我慢出来なくなったんだ
君を見た時から…
いや、君が大輔の話をしたから…
あんな幸せそうな顔して大輔の事話すから…
嫉妬心で、俺の箍も外れちゃったのさ
487人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月12日 16時