お姫様抱っこ ページ12
「きゃ、や!」
ひょいと、抱き上げられた彼女
軽っ、
このまま病院まで、運べそう
裕「ちゃんと捕まってて!」
俊「おい、玉!!」
宮田の声で、我に返り…そして、やっと状況を飲み込んだ
やべ…
すげぇ、人
ぶつかった時、地面に落ちた植物や籠の音と
彼女の声、俺の慌てた様子…
それらで俺達三人の周りには人集りが出来てた
まずい
俺と宮田の事がバレると…
「どうされました!?」
人混みを掻き分けて入って来たのは、昨日お世話に
なったこの店の店長さん
店長さんは、俺を見るなりすぐに大きく目を見開いた
「玉ッ!?」
裕「シッ!今は、病院が先です」
俺は、名前を呼ばれる前に立ち上がり
そして、彼女を抱き抱えたまま事務所へ歩き出した
裕「彼女、けがをしたんです…病院に運びます」
「!?」
裕「詳しくは事務所で…」
人集りを避け、出来るだけ顔が見えないように
真っ直ぐ事務所へ向かう
後ろから、おどおどしながらついてくる宮田
俊「玉…」
裕「大丈夫だ、まだバレてない…
早く付いて来い…」
幸い昨日のロケが放送されるのは、
一週間後
今日は俺達を知ってる人間はいなかったようだ
それよりも…
今は、この腕の中にいる人
Aちゃんを守りたい
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月12日 16時