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.
.
パタン
ゆっくり閉じたドア
……はぁ…
へなへなと、その場に座り込んだ
シューズラックの上に飾られた写真
涼君と肩を寄せ合った写真を見た時
私は…我に返った
.
.
私は…
何をやってるんだろう
.
.
今日…数時間前に知り合ったばかりの
お隣さん
名前しか知らない人と
あんな所で…あんなこと…
あんな…
い…やらしい
まるで発…情した動物みたいなこと…
私は…
一体…どうしちゃったの
.
.
ブブブ
手の中で震えたスマホ
？
！！
玉森さん…
〉大丈夫？
…？
どこかで見てるの？
〉心配しなくていいよ…大丈夫
〉君は、何も悪くない
〉心配しなくていいから…早くシャワー浴びた方がいい、多分移り香が凄いと思う
あ…
思わず、自分の髪を嗅いだ
甘い…香り
でも、香水だけじゃない
この匂いは…
男の人の匂い
〉早く…
〉大丈夫だよ、心配いらない
後悔と自責の念で泣きそうになってる
私の姿が見えてるかのように
優しく…ゆっくり促す玉森さん
〉ありがとう
やっと、返事を送って玄関に立ち上がった
〉シャワーしてくる
〉俺も部屋に入るね、また連絡する
〉うん
ドアの向こうで、玉森さんが
部屋のドアを開けた音がする
私も…シャワーしなきゃ
.
.
もしかしたら
涼君が帰ってくるかも知れない
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年12月22日 7時
