苺は、私。36 ページ40
裕太side
「大きく…もっと…」
「ほら…」
「…あ、や…」
「嫌、じゃない…ほら…！」
傅いたAの頭を押し付ける
自分自身に向かって
「…ッ…」
やっと、口に含んだだけで
もう…涙が溢れてる…
ごめんね、と
可愛い、と
もっと…やれよ
もっと…奥まで
.
.
俺の"オトコ"が止まんない
「ほら…」
押し付けられて、反射的にえずいてるA
「…ッ！」
俺の事、嫌いになる？
ねぇ、A
「A…やだ？」
頭を押さえつけてた手を緩めた
「辛い？」
下を向いたまま…顔を上げないA
もしかして、怒ってる？
「A？」
「やめる？」
あんだけ煽っておいて、
すぐに気弱になる俺って…
そう思いつつも
こんな辛そうなAを見てらんない
「A、やめていいよ…」
固まってるA
目を閉じたまま
じっと固まってる
「やだろ？」
横に揺れた頭
「や…」
嫌、って首を揺らしたA
そして、見上げた瞳
俺を真っ直ぐに見つめた涙の溢れた瞳
"嫌"
なのに…
ゆっくり動き始めた身体
.
.
俺自身を咥…えたまま
優しく舐…めるように
.
.
そして…
強く…
強く…しゃ…ぶるように
.
.
Aは
愛おしそうに
俺を愛し始めた
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
