苺は、私。29 ページ33
光に向かって伸びた指が
私の肌をなぞっていく
首筋から…鎖骨へ
鎖骨から…胸の谷間に…
「A…」
促されて身体を浮かすと
裕太が、シャツワンピを脱…がしてくれる…
この瞬間が好き
裕太の指が、私を支配するみたいで
凄く嬉しい
貴方に…支配されたいの
シャツから抜け出ると…
目の前には貴方の顔があって…ふふ…
キスをくれる
下から掬い上げるように
甘い…甘いキス
溶かされちゃいそう
裕太も…服…脱いで？
お気に入りの黒いシャツに手をかけて
私が引っ張ると…
沢山のオンナの子に愛でられた身体が露わになる
白くて…スベスベで…
でも、筋肉質な裕太の身体
「今日からは…私のだよね…」
私だけの…身体だよね？
「ん、」
ベッド上で、向かい合う
キャミ姿の私と…裕太…
「Aだけの俺だよ…」
「この身体は…Aのもの…」
それなら…
頑張ったね、のキス…あげる
美味しいお料理作れなくて
お疲れ様の乾杯もできなかったから
この身体に…
ご褒美あげるね
身体を屈めて…
ちゅ、最初にキスしたのは…左胸
ドキドキ…私を感じてる心臓に
ちゅ、キス
ちゅ
ちゅ
視野の隅っこに
ピンと反応してる尖端が見えてる
感じてるの？
裕太って、わかりやすい
可愛いくらいにわかりやすい
わかってて…焦らすの楽しい
キスは
左胸から…ゆっくり下へ
綺麗に割れた腹筋の谷間へ
ちゅ
ちゅ
裕太がして欲しいトコをわざと外して
意地悪にキスを繰り返す
もっと…感じて
もっと…欲しがって
ね、裕太
指先をその身体に這わせ
そっと爪を立てる
傷をつけない程度に優しく
全ては…あと少しだけ
焦らしてから…
大好きな裕太を虐…めてから
だって、その方が…いっぱい感じるから
私でいっぱいになるから
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
