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苺は、私。26 ページ29
裕太side
もしかして…
やっぱり…ダメだった？
舞台…
Aに…心配かけた？
「裕太…ッ…」
まだ、靴を履いたままの俺に抱きついた指先は
ぎゅ、って俺の肌に食い込んで離れそうにない
裕「A…」
裕「ただいま…」
出来るだけ、いつも通りに…
優しく、穏やかに語りかけた
裕「お土産…買ってきたよ…」
君の大好きな、苺のショートケーキ
「……ッ…」
泣き止もうと必死なのが、分かるほど
杓子あげてる
早く泣き止んで
俺におかえりを言いたいんだよね？
「裕、ッ…」
「裕太ッ…」
裕「無理しなくていいよ…」
裕「心配かけてごめん…」
誰だって心配するさ
あの状況なら…
幾度もひやっとした場面を見てきた俺だって
今日はびびったんだから…
宮田や千賀だって…
それを…
一般人の彼女が見てびっくりしない訳がない
まして
俺は…彼女の恋人
そりゃそうだよな
裕「ごめんね、A…」
裕「心配かけて…ホントにごめん…」
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
