苺は、私。25 ページ28
裕太side
残りの仕事を終えて
閉店間際のスィーツ店で
予約してたケーキを受け取ったのは夜9時
Aへのお土産
彼女が好きなショートケーキ
大きくて真っ赤な苺がのったショートケーキ
A
喜んで….くれるかな？
帰宅時間をLINEしようとしたタイミングで
スマホが光る
？
誰？
A？
〉早く帰ってきて
？
どうした？
Aと付き合い始めてからもうすぐ半年
Aは、今まで付き合った子と違って
逢いたい、とか
寂しい、とか言ったことがなくて
俺的には、それがAの気持ちを
計り知れない理由でもあった
まして
早く帰っきて…なんて
なんかあったのかな？
〉あと、10分で着くよ
LINEするより、車を走らせたい
そう思う気持ちを抑えて連絡を入れる
心配で心配で
信号待ちの時間すら、もどかしい
.
.
.
ガチャ
鍵を回してドアを開ける…
…！？
「裕太っ！」
俺の胸に飛び込んできたA
…？
A？
「裕ッ」
「裕太ッ！」
何？
どうしたの？
何で…泣くの？
.
.
裕「何、どした？」
…
…
どうして…そんなに泣くの？
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
