苺は、私。17 ページ16
裕太side
細い身体が、小さく波打つ
可愛い鳴き声が、吐息と一緒に漏れる
一度は、散々愛した身体
「イかせて…」って
「一度だけでいいから、イかせて…」と
願ったA
そして…今も…
彼女はそれを望んでるだろう
でも、俺は…
もっとAを愛したい
そう…指の先まで
綺麗なツルツルの肌、足も…手も…
絹のように滑らか…
俺が望んだ肌
そして…
綺麗に切り揃えらた指先
淡くて光にかざす時にだけ、サクラ色に輝く爪
指先なんて…
愛した事なかったのに
今は…この身体全てが愛おしい
「…指、見せて…」
そう言ってAを抱き上げ、ベッドの上で
膝立ちして向き合った
「…？」
「俺のために切り揃えた爪…」
ドリボ の前は、もっと長かったね
でも
肌に傷つけちゃいけないから、って
綺麗に切り揃えてくれた
「綺麗な指…」
細くて白くて…小さな手…
俺のために切り揃えた爪
「…裕……太…？」
「この一本、一本さえも…愛おしい…」
…！
！！
「…裕、ッ…」
「…や、」
びっくりして、離そうとする指先を
離すまいと握りしめた
「俺を…感じて…」
「…裕…」
…ッ、ツー
左手、薬指…
その指に、舌を這わす
奇異な行動だ、とAが嫌がるかもと
思ったけど…もう、我慢できない
ぴ、ちゃ
わざと水音を立てて
ちゅ
リップ音をさせて
可愛いその指を口に含む
不思議な感覚
口の中…粘膜に触れるAの指先
これ、って
何だろ、不思議な感覚
俺のナカに…
Aが入ってくる…
これ、って
もしかして…
Aが、俺を…
俺自身を愛しでる時と同じなんだろうか
口の中で、揺らすAの指
粘膜を刺激する指先
ちゅ、
ちゅぱ…
吸ったら…どうなる？
「あ、ッ…」
Aの身体が揺れる
感じるの？これ…
ちゅーッ、ぱ…
「あ、ぅ…裕太…、や…」
だよね、感じるよね…
わかるわ、わかる
だって、俺だって…
すげ、感じてる…
Aの指先を口に含むだけで
身体の中心が、ジンジン熱い
俺のも…
含んで欲しいな
Aの口の中に…
俺を含んでよ…
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
