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苺は、私。15 ページ14
「…きゃ、」
ふわっと抱き上げられた身体
弾みで、落ちたスニーカー
「裕…？」
何….？
「ほら、首…捕まって…」
裕太に、お姫様抱っこされて
目の前には、付き合い初めてから
今までで一番優しい顔
その優しい瞳に、私が映ってる…
「軽っ…」
そう言って、もう一度抱き抱えると
「もっと…食べな…」そう言って笑った
「何でも…買ってやるから…
Aが、欲しいもの…何だって買ってやる…」
「裕太…」
「苺だって…ケーキだって…」
「服だって…靴だって…」
「Aが欲しいなら…何でも…」
「何でも…叶えてやる…」
「好き、だから…」
近づいて来た綺麗な顔…
そして、
…ッ、ゆっくり重なっていく唇
裕太の…冷たい唇が、私を包む
.
.
「だから…」
「絶対、俺から離れるな…」
「ずっと…ずっと、俺の側にいろ…」
「わかったな…」
「A…」
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
