苺は、私。14 ページ13
裕太side
「初日…って…」
確か、俺が誘ったら友達とご飯行く、って
断ったよね…
舞台なんて興味ない、って言ったよね？
もしかして、あれも…
俺の舞台観るの辛かったから？
「だって…」
「もし、落ちたら…」
もしかして、今日ずっと笑ってたのも？
「裕太…辛そうだし…」
「フライングとか…苦しそうで…」
「危ないし…」
「だから…」
「…ッ、く…」
「泣いちゃいそうで…涙出ちゃいそうで…」
「だから…」
だから…
ずっと…ヘラヘラ笑ってたの？
泣かないように…
涙をこぼさないように…
俺に、心配かけないように？
「…A…」
何なの、A
もう、凄く…可愛すぎるんだけど…
「だから…もう、観たくない…」
「ご飯だって、食べれなかったし…」
そっか、だから…
電飾が苺に見えたの？
お腹空いちゃったの？
A…
「おいで…」
「俺の腕の中に…」
まだ、スニーカーを履いたままのAを
腕の中に抱き寄せた
ついさっき買ってきた苺を
Aが、奪い取るようにして頬張った玄関。
舞台終わり、疲れ切った俺に
季節外れのこの時期、苺を買いに行かせたA
わがままで、奔放で
俺の代わりなんていくらでもいる、って
思ってると思ってた
でも…
全然違った…
Aは、俺が思ってたのとは
全然違ってた
違うオンナ…だった
「裕太…？」
その華奢な身体からは、俺の匂いがする
「お前が…欲しい…」
本当のお前が欲しい
本当のお前を知った今…
もう一度
お前を抱.きたい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トウコ
| 作成日時：2018年9月29日 15時
