xLunaSx ＊俺の彼女 短いお話集47＊

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太輔side


もう…止められない



もしかしたら、相手が芽依じゃなくても

今の俺は、止まれなかったのかも知れない





長く、封印していたオトコの欲

Aだけに、注いで来た愛







でも、もう…

Aを忘れなきゃいけない




芽依を愛さなきゃいけない

いや、愛したい







太「ベッドに行こう」





そう言って、芽依の手を引いた





ふと、蘇るあの日の記憶

あの日もこうしてAの手を引いた



明るすぎるから、と

カーテンを閉めて欲しいと言ったAに

全てが見たいから、とそれを許さなかった






でも、今日は…

芽依はまだ、若い…

経験だってそう沢山はないかも知れない


月明かりを浴びて、なんて

ちょっと可哀想だ






そう思って、カーテンを閉めた






太「嫌な時は言って…」






「…ん」







太「嫌な事も…言って…」






「…ん、」







「…でも…」







太「ん？」




「きっと…大丈夫…」






「絶対…大丈夫…」






「だって…藤ヶ谷先輩…だもん…」






太「ふ…笑、何それ…」







太「凄いプレッシャー…笑」







「…あ、ごめんなさい」







「ほんとに…ほんとに…」







太「シッ」






「…？」






太「もう、黙って…」




「…あ」







太「黙って…芽依…」



俺の可愛い人

俺が…愛したい人




これから、俺の全てになって

そして、Aを忘れさせて








太「芽依…」






その身体を引き寄せて、ベッドに沈め

その上から、見下ろす






太「大事にするよ…」





「先輩…」







太「大切に愛すから…」






「…藤ヶ谷…先輩…」








太「幸せになりたい…」





幸せを感じたい







太「芽依と…」






「…は…い」






その返事を待って、

今度は俺からキスをした




柔らかな髪を撫でて、そしてかきあげて

ゆっくり目を閉じた芽依のオデコに







ちゅ






それは、俺の誓いのキス


芽依を愛す、と

芽依を想って…芽依の身体を愛す…



決して


Aの身代わりなんかじゃない






身代わりなんかにしない


そう誓うキス







太「愛してる…」



その言葉が、嘘にならないように









太「愛してるよ…芽依…」






ちゅ

重ねた唇


甘い香りが、また俺を麻痺させる




俺のオトコのスイッチを押す






お前が欲しい

芽依





プチ


先ずは一つ

ブラウスのボタンを外した

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