xLunaSx ＊俺の彼女 短いお話集47＊

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太輔side



太「何でも相談にのるよ…」





押し黙ったままの芽依にもう一度声をかけた




いつもなら何でも、屈託なく話し出すのに

芽依も…女の子だもんな



恋バナは、話しにくいか






芽依が、新入社員で入って来た時

同期は勿論、先輩達もすぐに興味を持ち

目をつけた






可愛くて、明るくて、サッパリしてて

頑張り屋






男性軍が、彼女にしたいと思う気持ちは、

俺も分からなくなかった









でも、噂では

好きな人がいるらしくて

誰が告っても断られる、って話だった







そんな芽依が、好きになったのは

一体、誰かな…笑







「藤ヶ谷先輩…」






太「んー？」






「好きな人に、好きな人がいたら…

先輩ならどうします？」





太「え…？」



好きな人に…好きな人？





何、突然

それ、どういうこと？


片思い？






「藤ヶ谷先輩の好きな人が…

他の人を好きだったら先輩はどうします？」







俺…は…






「諦めますか？」




…






…






…








あ、いや…

これは…一般論を聞かれてるだけ。

決して、俺のAへの想いを聞いてる訳じゃない




落ち着いて….



大丈夫








でも、どうしてそんな事聞くの？






何？

もしかして…

芽依も恋人がいる人を好きになったの？

まさか

俺みたいに、結婚してる相手じゃないよな？






「私の好きな人…」



「他に…好きな人がいるんです…」






太「何で？相手がそう言ったの？」






「………」





太「誰かが、言ってたの？」





「……」







太「芽依？」






「そんな事…聞かなくても分かります…」





…？





「ずっと…その人を見てれば…」






「その人だけを見てれば…」






「分かるんです…」

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