xLunaSx ＊俺の彼女 短いお話集46＊

xLunaSx 46 ページ18

太輔side



俺が…

Aを追い詰めたんだ







玉の横で嬉しそうに笑うAに

横恋慕して、興味本位で近づいて

そして、関係を迫った







優しい玉には

到底できないような事をして

AのM気質を満たし、俺に引き止めた






最初は

遊び半分だった







僅かな時間に、呼び出して

スルこともせずに、AのMを利用して

そして…気持ちを縛…った







何度も…何度も…


Aは泣いた






優しい、真面目な夫…玉を裏切ってる

その罪の意識に苛まれて…





何度も…別れたいって言ったんだ






それを…俺が…







…







…







…







全部、俺のせいだ








太「ごめん…」








…







…






…








廊下のベンチに並んで座る玉






指先が、ちぎれそうなくらいに

重なり握り締めてる









裕「俺は…」





裕「ずっと、見て見ぬフリしてた…」








裕「本当は、随分前からおかしい、って

思ってたんだ…Aの行動…」








裕「でも…」








裕「Aを失いたくなくて…聞けなかった…」








裕「本当は、A…」








裕「ガヤの方が好きなのかも…、って」








裕「俺と別れて、ガヤんトコ行きたいのかも…って」








…







…









…








裕「だから…言えなかった…」







裕「でも…」





裕「こんな事になるんなら…」






裕「もっと早く、確かめるべきだった」








…







…







裕「だって…」





裕「それなら…」






裕「Aは…

こんな事にはならなかったんだから…」

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