xLunaSx ＊俺の彼女 短いお話集46＊

マネさん。2 ページ14

『みっくん…ご飯食べた？』




「あ、うん…少し…」





『お風呂は？』




「いや、まだ…シャワーしたからいいかな、って」





『ダメだよ…ちゃんと疲れ取らないと』








「はい、はい…」









『水分補給もご飯も…お風呂も…ちゃんとして！！』






「そんな怒んなよ、怖いなうちのマネさんは…」









…








…








『…っく…ッ…』







「何、何？何で泣くんだよ！？」








『…ッん、く…ッ…』









「A…？」








『もう、やだ………マネ、やめる…』







「！？」








『絶対、無理ッ…んッ…』








「何で？何でだよ…」








「一番、近くでみっくんを見てたい、って…

一番近くでみっくんを見れる…って言って

くれたじゃん…」








「何で…」








…








…







『側にいる方が…苦しい…ってわかったの』








「苦しい？」







『みっくん、無理するから…』







『今日なんて、倒れる寸前だったじゃん！！』






『ばかっ！！』







「……….A…」







『みっくんのばかっ！！』






今は、アレルギーも少し治ったその胸を

ぎゅーって、ぐーを作った手で叩く






『みっくんのばか！！』







責めてるはずなのに

涙は止まらなくて…

想いと一緒に溢れてく…







「ごめ、心配かけて…」








「心配かけて…ごめんな…」







…







…






…






『心配で心配で…ライブ見てらんない』





『いつか、倒れちゃうんじゃないか、って』







「……A…」








『なんなら、もうツアーやめたいくらい』







「明日で、ドームツアー終わりだよ？」






『だからッ！

それくらい、みっくんが心配なの！』







『みっくんの、そうゆうとこ嫌い！

すぐ言葉尻捉えて、ミスを指摘する…』






『メンバーだって…！！』






！！






『何！？』






『みっくん！？』






ふわッ

みっくんの身体からは…いつもの甘い…香り








「そろそろ、終わりにしない？」



「仲直りしようよ」






宙に浮いたままの手に、みっくんの指が絡まる







「Aに癒やされたいのに…

逆に、怒られてばっかりだ…」







「そろそろ、甘えさせてよ…？」






「俺、頑張ったんだからさ…」




「いっぱい、ハグしてよ？」





『みっくん…』





「最初は…お風呂から…」




「ねぇ、一緒に入ろ？」

end

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