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約束の時間にはまだ15分もある…
早く着きすぎちゃったな
「〇〇桜智様のお連れの方ですか?」
いかにもなスーツを着た支配人らしき人に
声をかけられ…
案内されたのは、一番奥のVIPルーム。
「お連れの方が中で待つように、との事です」
…?
「外は…目立つので…」
…外は….目立つ?
言われて確かに…
こんな高級そうなお店の前に立ちぱなしじゃ凄く
目立つ…
「どうぞ…」
重そうな黒いドアを開けると
中は、驚く程広くて…
その中央に大きなソファが鎮座してる
「お呼びしました…」
言われて、ドアのすぐ横の窓を見ると
そこから、自分が立っていた店の玄関が見える
「ありがとー」
ソファから、頭だけ見える"ヒト"が
右手を挙げてヒラヒラさせた
「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」
そう言って頭を下げた支配人さん。
「あ、ねぇ。支配人」
くるっと、振り向いて
ソファの背もたれに顎を乗せた"ヒト"
「桜智が来たらさ…」
「先に俺に教えて」
「…?」
一瞬、戸惑いを見せた支配人さんが
すぐに合点がいったように頷いた。
「承知いたしました。
桜智様がいらっしゃいましたら、まず玉森様に…」
玉森……さま?
「では…失礼いたします」
さっちゃんの…彼は
"玉森"さん?
こんなトコで
こんな風に振る舞うなんて
この人…
もしかして…有名人?
もしかして….
あのキスマイの玉森さん?
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年5月26日 6時