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裕太side
やっと、彼女に逢える
そう思ってた矢先だった
桜智から電話が来たのは…
いつも、俺のスケジュールを気遣って
先にLINEくれるのに
電話だと、仕事中は出れないから。
桜智「裕太?」
今日の桜智は、いつもと違って積極的だった
自分から電話をよこし、
そして
「ご飯に行こうよー」って誘って来た
しかも、Aちゃんの家の近くに
新しく出来たイタリアン
外でメシってなると
色々厄介だから、基本は店を選ぶのは俺
今までも、一度も彼女側が選んだ事はない
桜智「全部個室なんだって!」
そういう桜智は、俺の返事を聴く前から
予約を入れてた
桜智「Aも誘おうよ」
いきなり、そう言い出した時なんて
もしかして、俺の行動読んでんのか?
そう…思ったくらいだ
裕「なんで…?」
桜智「だってこの店、Aんちのすぐ側
なんだよ…きっと、A一人で食事食べるの
寂しいよ….誘ってあげようよ…」
店と彼女のあのマンションが近い?
彼女が…
一人で食事…?
寂しい?
大好きな….彼女が…
寂しい思いをしてるのか?
桜智「ね?誘ってみよ?」
いつになく、押しが強い桜智
本当なら、このまま彼女に逢いに行けるはずだった
二人で逢えるはずだった
彼女が寂しいのなら
俺がこの手で、温めてやれるはずだった…
それなのに何で…
今日に限って….
何で?
桜智「行ってみよ…」
そう言うと、有無を言わさず
スマホをいじり始めた
桜智「Aに連絡いれたからね…」
!?
桜智「行こー」
…
…
もう、ノーと言えなかった
このまま、行くしかないと思った
桜智と二人でAの所へ…
打ちかけたLINEは、
途中と気付かずに送ってた
…
…
…
一人で寂しい、そう言って
彼女に逢いたい、って言ったのに
桜智と一緒に….なんて
彼女に不愉快な思いをさせる…
もしかしたら、俺を嫌いになるかもしれない…
そう思ったけど…
こうなったら、もう
一か八か…
上手く行くかどうか分からないけど
この状況に
賭けるしかない…
そう思った
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年5月26日 6時