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彼女side
裕「30分で行くから…あそこ…
こないだ君を下ろしたトコで待ってて….」
「玉森さん…」
裕「待ってる…」
裕「一人で…待ってるから…」
裕「ずっと、ずっと…君が来るまで待ってる…」
…
…
…
「……分かりました…」
…
…
シャワー浴びなきゃ…
そう思って、バスルームに飛び込み
鏡を見つめた時
沈んだ声とは裏腹に
彼に逢うのを心待ちににしてる自分が
いる事に気づいた
私は…一体…
シャワーを浴びて…
下着まで着替えて….
服を選んで…
化粧を直して….
これじゃ、まるで…デート
玉森さんに逢うのを、楽しみにしてるみたい
….
…
…
楽しみに….してる…みたい？
ううん
私は…
あの日、玉森さんにあのログハウスに連れていかれ
そして、ここに送って貰った日から
ずっと、彼の事を気にしてた
気がつくと彼の事を考えてた
私の心は…彼に留まったままだった
忘れてなんかなかった…
…
…
あと…1分…遅れちゃう…
まるで…デートにいく女の子みたいに
エレベーターに飛び乗った
暗闇に光る停車灯
玉森さんの車
….？
どうして？
…？
あれって…
嘘…
嘘だよね？
…
…
ううん…
確かに…
玉森さんの車に寄り添うように
立ってるのは
間違いなく
さっちゃん….！？
どうして
さっちゃんがここにいるの？
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作者名：トウコ
| 作成日時：2018年5月26日 6時
