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「……」


そんな事….できる訳ない…





「消してください…」





「お願いだから…」






裕「だから、ダメだって…」





「じゃあ、どうしたら…消してくれるの?」

















裕「そんなにやなの?この写真…」





「嫌とかじゃなくて…」





裕「そんなに嫌なの?俺のこと…」


一瞬、悲しそうに光った瞳





「そうじゃなくて…」





裕「じゃあ…シよ…」





…?





裕「シてくれたら…許す…」





裕「写真も消すし….君にももう、近づかない」





裕「だから…君の…"初めて"を頂戴…」




ついさっき、太ももに噛み付いた時とは

まるで別人…






この人は、本当に私を愛してると

勘違いしてしまいそうなくらい綺麗な瞳





裕「頂戴…」




その言葉は、手に持ってたスマホを取り上げ…

そして、ハイヒールを掴んだ






裕「脱…いで…」




傅…くように下から見上げた瞳は

優しさに溢れてる





でも…

この靴を脱いだら…もう、戻れない









私は、好きでもない人に抱…かれるの?

好きでもない…"親友の彼"に抱…かれるの?

親友を裏切るの?






「……やっぱり….出来ない…」





「私には….出来ない…」






裕「ちッ、めんどくせぇな…」







裕「じゃあ、この写真桜智に送っていいんだな?

このまま送っていいんだな?」




「…玉森さん、や、やめて…」





「お願いだから!」






裕「じゃあ、どっちなんだよ…

スルの?シないの?どっち?」




裕「早く決めろよ!」


















「いいよ…」




裕「は?」




「さっちゃんに送っていいよ…」




裕「何だよ、それ…それじゃ…」





「さっちゃんは、私を信じてくれる…

ちゃんと話せば、きっと信じてくれる…」





「私が、さっちゃんを裏切ってない事は、

絶対、わかってくれる…」




「いいよ…送って…」




スマホを握りしめたまま

唇を噛み締めて、私を睨んで立ち尽くす玉森さん





裕「お前…どうなっても知らないぞ」





裕「全部、壊れても知らないぞ」


















「壊れたりしない…私達の関係は…

私とさっちゃんは、ずっと親友だよ…」





「貴方になんか…壊させない」


















裕「お前ッ!来いッ!」




裕「いつまで、その減らず口叩けるか、見てやるよ!」




…!




….!!





ビリッ!




「…やッ!」




裕「俺が確かめてやるよ!」

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作者名:トウコ | 作成日時:2018年5月26日 6時

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