翡翠の涙。瑠璃の笑み。〈俺の彼女 お話集38〉

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裕太side



太「そっか…」




太「意外だな…玉らしくない…」






裕「そう…？」




太「玉って….あっさりしてると思ってた…

いや…今までそうだったよな？」







…






…







裕「そうかも…」







太「今は…違うって事か…

今の彼女は、違うって事か…」







裕「まぁ

今日、出来立てホヤホヤの彼女だけどね…」






渉「はぁ？」







太「今日…出来立てホヤホヤ？」







裕「…今日、やっと…オッケー貰ったの」





渉「マジ？」






裕「ずっと…ずっと待ってたんだ」






裕「彼女が、いい…って言ってくれるの…」






太「そっか…」






太「良かったな………玉…」







裕「今日、桜…見に行ったんだ

ほら、ジュニアの頃、よく遊んだうちの側の

大きな銀杏のある公園…」








太「嘘…マジ？8時くらいとか？」






裕「そうだけど…どうして？」






太「俺も行ったんだ、あの公園に…

ちょうど、その時間に…

玉の車にも気づいたんだけど………」







裕「えーほんとに？」






太「渉に呼び出されたーここに、笑」





太「玉にも、電話したけど…

もしかしてお取り込み中だったかな…笑…」








裕「だったかもー笑…」




裕「真っ最中だったかもー笑…」






…







…






…






太「幸せそうだな…玉…」






裕「…うん、すげー幸せ」







太「そっか…」


太「絶対、手を離すんじゃないぞ…」







裕「ガヤ？」






太「さっきの質問….」





裕「？」







太「俺….ほんとは、すげー後悔してる…」






太「あの時、彼女と別れた事…

彼女の手を離してしまった事…を…」







裕「そう…なんだ」






太「だから…玉は、絶対手を離すな…

好きなら、絶対誰にも渡しちゃダメだ…」







太「絶対に…」

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