紗々 3 ページ41
太輔side
太「ったく…」
「ごめんね…」
太「言ったろ?」
「ん、」
太「服だってほら、そこに出してある…」
「ん…」
クローゼットの前にかかったワンピース
こないだオープンした
ルイビィトンの新店舗で、この日の為に
買ったニットワンピース
身体のラインは綺麗に見えるけど
露出は少ない
Aの為に、
今日の為に買ったのに…
何で、違う服着てんの?
「着替えようと思ってたの…」
「でも、うっかり忘れて…」
うっかり…と
つい、は…Aの常套句だ
そういうトコが可愛いトコでもある…
でも…
太「着替えて…」
「?」
太「服…着替えて…」
「え、でも…今更…不自然だよ…」
太「いいから…」
「でも…」
太「早く…」
「着替えなきゃ…ダメ?どうしても?」
太「うん、どーしても」
「でも、みんな不自然だと思う…」
太「大丈夫、思わないから…」
「?」
太「アイツら、俺の事良くわかってるから…」
「?」
太「胸…見えんだろ?」
「……?」
太「見えたの、さっき…」
「嘘…」
太「見えるに決まってんだろ、こんな胸空いた服…」
「そ…かな…」
「いつも…着てるよ、太ちゃんと一緒の時も…」
太「俺と二人の時はいいの…でも、他はダメ」
「でも…」
太「Aいい加減にしろ…その話はまた、後で。
わかるだろ?
みんな、待ってるんだよ?」
「……」
太「とにかく…着替えろ…」
ハンガーから、服を剥ぎ取って
Aに突きつける
「……」
全く…
こういう時は…意外と頑固ちゃんなんだから
太「お願い…A、着替えて…」
「……」
太「嫌なんだ…」
太「例え、相手が誰でも…」
太「Aの肌、見られんの…」
太「わかってよ…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2018年1月1日 18時