俺の彼女＊短いお話集＊34

brother 僕らの愛しい妹 その後。 4 ページ30

「太兄…」





「太…兄…」









「そんな事…言わないで…」








「言わないで…」






「宏…兄も…ッ…」







「言わ…ッ………ないで…」







「太兄…」






「お願い…だから…」







「ッ…く…」





「ん…ッ…く…」








裕「A泣かないで…」





裕「泣かないでよ…」






裕「太兄ッ！宏兄…ッ！」

プンプン怖い顔で
二人を睨んでる裕太…



裕太は、こんな時とっても優しい


裕「いい加減にしろよ、もういいだろ？」






裕「これ以上、Aをいじめるなッ！」






裕太が

太兄と宏兄を一喝なんて

初めて…見た






裕「もう、大丈夫だよ…」






裕「ね…？」







太兄？



宏兄？



許してくれるの？









宏「…ちょっと…いじ…めすぎたかな…」




宏「ごめんね…」








「…ん…」








太兄は？

許してくれる？






「太兄…？」







太「俺も…許してくれると思う？」




太「A？」






…許してくれないの？



許してよ…





「許して欲しい…」






「許して…」





「ね、お兄ちゃん…」




太兄に許して貰えないと
意味がないよ…






太「…仕方ないな…」








太「とりあえず…今は…許したげる…」







太「何だかんだ…Aは、可愛い妹だし…」







太「泣いてんのみるの…辛いし…」





…






…







太「許したげるよ…」







太「A…」






そう言って笑ってくれた太兄



Aの大好きな笑顔






大好きな太兄…が、笑ってくれた



笑って…




安心したら…

また…涙…







「ッ……」






太「また泣く…笑…」






「だって…」






「だって…ッ…」






太「泣くのは…これからだよ…」





「……？」







太「いっぱい泣かしたげる…」






「….…」






裕「やり♪」




…







…






宏「覚悟して…」




…





…







太「覚悟しなよ…」

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