俺の彼女＊短いお話集＊34

brother 僕らの愛しい妹 その後。 2 ページ28

「…ッく…」





「ん…ッく…」






太「泣かなくていいよ…」




「だって…」






「……ッ…」





！？

裕「どうした！？Aッ！」






裕「太兄に、なんかされたのか？
また、抜け駆け…！？」





太「笑…違うよ…全然、違う…」









太「な？A…」





「……ッく…」





宏「だったら、どうした？」






…






…





「全部…お兄ちゃん達のせいだからね…」





「お兄ちゃん達のせいで…」







「Aは…」






「Aは…ッ…く…」







裕「何、どうしたの？」






宏「どうした？」







太「ごめんな…A…」







太「悪いのは…俺達だよな…」






…






…







太「もう、二度としないよ…」





「え…？」






太「もう、シて欲しくないだろ？」





「…え……」






太「な？」









…






…





…





太兄は、意地悪…

全部分かってて…




最初から、こうなるって分かってて

わざと…だよね？







太「A？」






太「嫌、は？」







…






…






…







「や、……………じゃない…」






太「ん？聞こえないー」







「嫌じゃ…ない…」






太「あー？」






太兄、意地悪！






太「だから…聞こえない…」








太兄なんか大っ嫌い！








「嫌じゃない…！」







「嫌じゃないもんッ！」





プン！

ぶー！……膨らませた頬







太「笑…」




太「その顔…ブサイク…」








「太兄ッ！」




酷いよッ！


ひっどーい！







太「だから…？」



太「だから、何なの？」







クスクス笑ってる太兄…




意地悪…





大嫌い…





大っ嫌い！






なのに




でも…




やっぱり…





…






…







分かってるのに…







お兄ちゃん達じゃなきゃ…ダメ…




絶対…

ダメなの…






Aの身体と心は…

お兄ちゃん達じゃないと…ダメ…





満たされないの…






…







…







「…シて…」






裕「♪」





「前みたいに…三人で…」





宏「だな…」







「愛して…」






太「……」






「愛して下さい…」






「お兄ちゃん…」








太「笑…」







太「仕方ない…」






…







…







太「シて…やるか…、な？」







宏・裕「うん…♪」

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