林檎×さくらんぼ after story 4 ページ12
次は…空ちゃんのお話
＊
「それってー！」
「きゃー」
「もしかして…キスマ…ーク！？」
や、だ…
見つかっちゃった？
嘘ッ
気をつけてたのに…
「違う…違うよ…」
すぐ近くまで
近寄って来たのは、怜ちゃん
怜ちゃんは、私や海と同じダンススクールの生徒
小学校からずっと一緒で
ダンスも上手し…明るくていい子だけど
ある事になると
人が変わったみたいになる…
ある事、それは…
陸と海の事
怜「絶対そうだー」
「違うッて！」
怜「誰？誰ー？」
怜「やっぱり…陸君！？」
「違う…違うッてば！」
怜「絶対、陸君だー」
怜ちゃんは、最初は陸が好きだったんだけど
私と陸の様子を見て諦めたみたいで
今は…海が好き
怜ちゃんも…
海…が
好き
「ねぇ、ねぇー教えてよー」
そんな事…言える訳…ないよ
怜ちゃんに…
ううん、
誰にも…言えない
….
…
…
これは…
「三日も逢えなくなるから…」って
海につけてもらった印
「三日って言ったって
実際、全然逢えないのは、明日だけだよ」
って、海は笑って…
「風呂とか入るからまずいんじゃないの？」
って言ったけど
どうしても…ってお願いしたの
寂しいから…って
寂しくないように…お守り
あとは
海が、他の女の子に誘われませんように…
お守り
お守りだから…お願い、って…
だって
初めてなんだもん
海と三日も離れるなんて
生まれて初めてなんだもん…
海と三日も触れあえないなんて…
海と三日も話せないなんて…
初めてなんだもん…
「真ん中の一日は
全然、逢えないんだよ…」
そう言って、
「林間学校に行きたくない…」って言った私に
「仕方ないな…」
そう、言いながらも
最後は、海がここに印をくれたの…
寂しくなったら
ここに…あるから…
俺が…
空を想ってる、印…
ここに…あるからね…って
そっと唇を貼り付けて
それから
ゆっくり…ゆっくり…
そこに吸い付いたの
ちゅ…
ちゅ…ッ…て
そして
最後に…
ぷち…
弾ける音と共に
小さな血管たちが切れて
お兄ちゃんの印
お兄ちゃんの華が咲いたの
…
…
お兄ちゃんが
私を愛してる印
私だけを愛してる印
この華って
そう…だよね？
林檎×さくらんぼ after story 5→←林檎×さくらんぼ after story 3
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トウコ
| 作成日時：2018年1月1日 18時
