翌日 3 ページ45
宏光side
「……宏に…？」
ゆっくり二回瞬きして
重そうな瞼が開いて行く…
「おは…よ…？」
宏「あ、」
「……？宏に…？」
「…！」
「きゃ！!」
やっと、状況を把握して
白いシーツを握りしめたA
真っ赤な顔して
口もとまで、顔を隠してる…
宏「なんで？」
宏「どうして…裸…？」
「あ、あの…」
「あの…」
どういう事？
なんで？
しかもほら
よく見るとベッドの下に
下着が散らばってる…
て、ことは
全…裸だよね？
すっぽ、、ぽんだよね？
どういう事、
分かるように教えて…
そう言いかけた時
…！
廊下の向こうでバタバタと
走り出す音
裕太か？
裕太が起きたのか？
やばい
このまま、この部屋に入って来たら
全部バレちゃう
Aが、
裸だったコト
下着が、散らばってたコト
それが、
意味するコト
全部
バレちゃう…
宏「A…」
宏「俺が、上手くいっておくから
服を着て出ておいで！」
「……」
宏「早くしないと、裕太来ちゃうよ…」
「宏にぃ？」
「何にも、聞かないの？」
宏「今は、それどころじゃないだろ？」
宏「裕太や、太輔が来たらどうするだよ？」
宏「大騒ぎするだろ？」
宏「だから、今はとにかく…」
宏「服を着て…!」
コンコン！
ドアをノックする音…
だれ？
コンコン…
静かにゆっくり二回。
このノックの仕方は、
太輔だ…
太「A⁉」
太「起きてる？」
太「A?」
太「開けるよ…？」
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作者名：トウコ
| 作成日時：2017年9月14日 6時
