俺の彼女＊短いお話集＊9

無花果T 45 ページ47

裕太side


裕「Aだけを…愛してる…」







…！？






腕の中で…微かに揺れたA…








裕「君だけを愛してる…」








裕「俺が愛してるのは…Aだけだよ…」









真っ赤に充血した瞳で

Aが下から見上げる…






裕「愛してる…」









「でも…」







裕「でも？」









「……」







裕「彼女とは…別れる…」








「…せんせ？」








裕「別れるよ…」







「……」








裕「俺には…君だけだから…」





裕「君が…一番…だから…」







「せん…せ…ッ…」








裕「愛してる…」







裕「愛してるよ…A…ッ…」








ん…ッ…







ッ…








髪を撫でながら…

右手を後頭部に…


そして…


左手を頬に添えた…









裕「A…」






チュッ…








裕「俺の…A…」







チュッ…








裕「…好き…」








チュッ…







裕「大好き…」







チュッ…







裕「Aは…？」







「せんせ…ッ…」







「…ッ…」







「んッ…く…ッ…」








「…ふぇ…ッ…」







「ッ…」







裕「A？」








「好き…大好き……ッ…」






「せんせが…大好きッ…」







「大好き…ッ…！」






裕「俺も…大好き…」








チュッ…







チュッ…






何度もその唇にキスを落とし…





Aからのキスを待つ…





互いに…


触れあう唇で愛を確かめ合い…

互いを求める…








裕「A…」





裕「舌…頂戴…」








裕「足りない…これじゃ…」






裕「舌…」







「せんせ…」





目の前に差し出された…小さな舌…



ツン…




舌先を弾く…








「…あ…」







ツン…


もう…一度…








「は…ぁ…」






裕「目…開けて…」






裕「…俺を…見て…」









裕「…俺たちは…ひとつ…」





「あ…んッ…！」






「…は…ぁ…！」






小さな舌先を絡み取り…

全てを呑み込んで…俺の舌で愛…撫する…





舌の…裏側も…側面も…

蛇のように動き回る舌先で

丁寧に…丁寧に…愛……撫する…





裕「愛してる…」







裕「お前の…全てを…」







裕「愛してる…」






Aの頬に…


一筋の涙…







「幸せ…」







「せんせ…私…」








「幸せ…」







「もう…一人ぼっちじゃないんだね…」

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